映画「サカサマのパテマ」レビュー(ネタバレ無し)

サカサマのパテマ

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 あらすじ

その世界は、どこまでも予想外。

どこまでも、どこまでも坑道が続く地下世界。狭く暗い空間であっても、人々は防護服を身にまとい、慎ましくも明るく楽しい日々を送っている。

地下集落のお姫様であるパテマは、まだ見ぬ世界の先に想いを馳せて、今日も坑道を探検する。お気に入りの場所は、集落の「掟」で立ち入りが禁止されている『危険区域』。これまでに見たこともない広大な空間には、幻想的な光景が広がる。世話役のジィに怒られながらも、好奇心は抑えられない。いつものように『危険区域』に向かったパテマは、そこで予期せぬ出来事に遭遇する。何が『危険』であるのか、誰も彼女に教えてはくれなかったから。

隠された“秘密”に触れる時、物語は動き出す――

                                 HPより引用

 パテマ(CV藤井ゆきよ)とエイジ(CV岡本信彦)によるいわゆるボーイミーツガール。そしてすべてがサカサマという奇妙な設定で彼らをとりまく環境が少しずつ紐解かれていく。

なぜサカサマなのか?というところですが、重力がサカサマなんですね。パテマを引く重力とエイジを引く重力が全く逆。

いろんなシーンで天空の城ラピュタを彷彿とさせます。

見どころ

軽快なアクションシーン。宙を舞う描写はもちろん全体的に丁寧につくられていて絵柄も綺麗なのでかなり見やすい。

そして重力が逆!というだけでこれほど恐ろしいものか・・と感じさせる描写も見事。

高所恐怖症の人はまず間違いなく冷や汗をかくはず・・・。(体験談)

ストーリーや設定もかなり練りこまれているので、描写のうまさも含めて緊張感がとぎれることなくハラハラドキドキの連続。

ここが残念

確かに設定は練られているんだけど、説明のための描写が少なすぎて理解や納得できないところが多い。単純に映画という時間の中におとしこめられなかったんだと解釈しててるけど、気になる人はかなり気になる部分だと思う。奇抜であればあるほど説得力はやはり欲しいなと思ってしまう。

キャラクターのバックボーンも必要最低限のところしか語られないので感情移入もしにくいところが残念。