映画「告白」レビュー
あらすじ
市立S中学校、1年B組。3学期の終業式の日、担任・森口悠子は生徒たちに、間もなく自分が教師を辞めることを告げる。原因は“あのこと”かと生徒から質問が飛ぶ。数カ月前、学校のプールで彼女の一人娘が死んだのだ。森口は、娘は事故死と判断されたが本当はこのクラスの生徒2人に殺されたのだと、犯人である少年「A」と「B」を(匿名ではあるがクラスメイトには分かるように)告発し、警察に言うつもりはないが、彼らには既に恐ろしい復讐を仕掛けたと宣告して去っていく。
Wikipediaより引用
あらすじでも分かるとおり復讐劇。
全体を通して陰鬱な雰囲気が漂っている。
復讐といってもスバー!バシャー!みたいなものではなく淡々とした怒り。
その途轍もなく尖った矛を突き刺すのではなくズブズブと押し込んでいくような作品。
見どころ
松たか子のピンと張りつめた空気感。
冒頭まさに「告白」が醸し出す雰囲気はこの作品の肝であり核であり、そのものと言ってもいいくらい必見のシーン。この冒頭で一気に引き込まれる。
そして岡田将生のズレたような胡散臭さも松たか子の恐怖感を引き立てるのに一役買っている。
ここが残念
途中かなりポップなシーンがでてくる。狂気を表現しているのだと思うが、いきなり浮いたような演出に感じてしまいすこし白けてしまった。
クライマックスのシーンもCGを使った現実味を欠いたような映像になっているのがちょっぴり残念。