映画「22年目の告白」レビュー(ネタバレ無し)
あらすじ
かつて5人の命が奪われ、未解決のまま時効を迎えた連続殺人事件。その犯人が、事件から22年後、突然みずから名乗り出た。会見場に現れたのは、自身の告白本を手に、不敵な笑みを浮かべる曾根崎雅人という男だった。顔をさらし、肉声で殺人を告白する曾根崎の登場にネットは熱狂!賛否両論をまき散らしながら本はベストセラーに。それだけでは終わらない。
マスコミを連れての被害者遺族への謝罪、警察への挑発、そして、サイン会まで。そのすべてがあらゆるメディアを通じで発信され、SNSで拡散されていく。それは日本中を巻き込んだ新たな事件(ゲーム)の始まりだった・・・。
日本中が釘づけにされる告白の行方はー?事件(ゲーム)は、とんでもない領域へと加速していく!
HPより引用
出演者---藤原竜也、伊藤英明、夏帆、野村周平、石橋杏奈、竜星涼、早乙女太一、平田満、岩松了、岩城滉一、仲村トオル。
予告動画で真っ先に思い浮かんだのは「藁の楯」。北島直明プロデューサーがどっちも手掛けてた。なるほど。
現実とリンクさせたようなかなりリアルな設定で、もしかしたら近いうちにこんなことが起こるかもしれないと思わせるようなリアル感がある。
2012年の韓国映画『殺人の告白(韓国語版)』をリメイクしたスリラー映画。
かなり精神的にキツイシーンやグロもあるので苦手な方は注意。
見どころ
リアル感を演出するためにかなり細部や映像にこだわっていて、その意気込みがそこかしこに伝わってくる。
例えば他の作品だとヤフーやLINE等に似た名前でお茶を濁したりするところをそのまま使用。実際の事件なんかを絡めたりして余計に現実感を醸し出している。
被害者であり刑事でもある牧村(演.伊藤英明)がかなり難しい役どころであるのを好演していて、作品の完成度をより一層高めていた。
テンポがいいのであっという間の時間だった。
ここが残念
事件の映像のリアリティが高すぎる。
これは良くも悪くも・・・というところで、本当に精神的にキツイシーンが多々あるので苦手な人が途中退室していた(劇場)。
作品としての完成度が高いだけに、見る人を選んでしまう点は少し残念だけどこのリアルさも完成度にかなり貢献しているのでむずかしいところ。