アニメ「機動戦士ガンダム サンダーボルト 第1シーズン」レビュー(ネタバレ無し)
あらすじ
宇宙世紀0079、地球連邦とジオン公国が戦った一年戦争の末期、サイド4のスペースコロニー群、ムーアはジオン軍の攻撃により破壊され、多くの住人が命を落とした。破壊されたコロニーや、撃沈された戦艦の残骸が無数に漂う暗礁宙域では、ぶつかり合い帯電したデブリによって絶えず稲妻が閃くようになり、いつしかそこは、『サンダーボルト宙域』と呼ばれるようになった。ムーア市民の生き残りで構成された地球連邦軍所属部隊、ムーア同胞団は、故郷であったサンダーボルト宙域の奪還を悲願とし、宙域のジオン軍を殲滅せんとしていた。連邦の進軍を足止めせんとするジオン軍も、義肢兵の戦闘データ採取を目的に設立されたリビング・デッド師団を展開。ムーア同胞団に所属しながら、故郷や自身の出自に束縛される事を疎ましく思うイオ・フレミングと、過去の戦闘により両足を失い、今はリビング・デッド師団でエーススナイパーとして活躍するダリル・ローレンツは、戦場で対峙した時、互いに悟るのだった。ふたりは、殺し合う宿命なのだと……。
HPより引用
1年戦争のスピンオフ。絵がやたらめったら綺麗だなと思ったらUCスタッフ。流石。
声優は中村悠一と木村良平。木村良平はガンダムのイメージないけどもしかしたら初?かな?
ガンダムとは大分かけ離れているジャズが、ほぼ全編を通して流れている。
最初はなんでこんなミスマッチな音楽・・・と正直思っていたが、そのミスマッチさがやたら奇妙な雰囲気を醸し出している。
見どころ
やたら戦闘シーンが多く、しかもグリグリ動く。音にもかなりこだわっていて迫力満点。
近年のガンダムにありがちな、ピンチになったら主人公が覚醒してワーーーっと無双し始める・・・なんてこともなく粛々と戦争が行われている。
線の細いイケメンや戦場に似つかわしくない美女なんてものは登場せず、お互いの思惑が少しずつずれたところで交錯していく。かなり無骨なアニメ。
戦争の悲惨さや、非人道的な命令等戦場のリアルさが強調されていて、最近のガンダムはちょっと違うんだよな・・・思っている方にこそおすすめ。
ここが残念
話が暗く、不似合いなジャズもその暗さと相まってかなり独特な雰囲気で展開していく。そのため合わない人にはとことん合わない作品かもしれない。
絵柄も話もとんがっているためおよそ万人向けではないので注意。
ただ個人的にはドンピシャ。