映画「永遠の0」レビュー(ネタバレ無し)
あらすじ
大学生の佐伯健太郎と、出版社に勤める姉の慶子は、亡くなった祖母・松乃の四十九日から暫くした頃、祖父・賢一郎から彼が自分達の実の祖父ではないことを知らされる。第二次世界大戦後、松乃は二人の母・清子を連れて賢一郎と再婚しており、実の祖父は終戦間際に特攻で戦死した海軍航空兵だと判明する。
それから6年後、司法浪人が長く続き人生の目標を見失っていた健太郎は、フリーライターとなった慶子から、新聞社主宰の終戦60周年記念プロジェクトのアシスタントを頼まれる。プロジェクトを進める高山は神風特攻隊のことをテロリストだと語るが、祖父の話もありその考えに釈然としない慶子は、このプロジェクトに際して特攻隊員だった実の祖父について調べようと決めた。姉弟はわずかな情報を元にその足取りを追い始める。
厚生労働省や方々の戦友会に連絡を取ったところ、実祖父の名が宮部久蔵であり、関係者9人が存命であることが知れた。その内の一人、戦闘機搭乗員としてラバウル航空隊で一緒だったという人物を訪ねるが、元海軍少尉の男性は久蔵について「海軍航空隊一の臆病者」「何よりも命を惜しむ男だった」と姉弟に蔑みの言葉をぶつけた。
健太郎は元戦友から聞く祖父の話に困惑し、次第に調査を続ける気を無くしていたが、母から健太郎と同じ26歳で亡くなった父・久蔵がどんな青年だったのか知りたいと改めて頼まれ、更に手がかりとなる海軍従軍者達を訪ね歩く。だが、生前の久蔵を知る者達の語ることは「生きるということを教えてもらった」と感謝を述べる者もいれば、「航空隊員として軽蔑されていた」などとそれぞれに全く違っており、調べるほどにその人物像は謎に包まれていた。
戸惑いつつも二人は、国のために命を捧げるのが当然だったと言われる戦時下の日本と、そこに生きた人々の真実を知っていく。凄腕の零戦乗りで、卑怯者と誹られても「娘に会うまでは死なない」と松乃との約束を守り続けていた久蔵は、どのような生涯を送り特攻を選んだのか。終戦から60年を経て、各々の壮絶な生き方と封じられていた事実を明らかにする。
wikipediaより引用
岡田准一、三浦春馬、井上真央、濱田岳、新井浩文、染谷将太、三浦貴大、上田竜也、吹石一恵、田中泯、山本學、風吹ジュン、平幹二朗、橋爪功、夏八木勲
ほんとに日本映画の実力派俳優をこれでもか!!!というほどかき集めてしかもそれがピターーーーっとハマっている(興奮していて申し訳ない)
賛否両論の映画だが、戦争(神風特攻隊)と現代の戦争を知らない若者とを対比して、一歩踏み込んで「生きる」ということを切に伝えようとしている作品。
みどころ
宮部久蔵(演・岡田准一)と景浦(演・新井浩史)。佐伯健太郎(演・三浦春馬)と景浦(演・田中泯)。
このかけあいがほんとに良い。みんな独特の空気感を放っていて、ピリピリした緊張感が伝わってくる。景浦というかなりアクの強い人物をアクの強いこの二人が違和感なく演じてくれているのは原作ファンからも文句ないでしょう。
内容自体は戦争ものながら、現代パートと過去パートと行き来することで重すぎることなくすんなり見れる方も多いかと思います。
ここが残念
「戦争」としてのテーマが実際のものより軽く扱われているようで、元特攻要員の方に怒っている人もいるみたい。
そういうところではフィクションとして楽しめば問題ないのかなとも思う。
大衆映画としてはかなりの良作だとおもいます。
個人的な注意喚起。間違えてドラマ版を見ないように注意。向井理が見たい!という人だけドラマ版を見ればいいと思います。